『
朝鮮日報 記事入力 : 2013/10/22 10:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/22/2013102200863.html
「夢の駆逐艦」、まもなく進水
「夢の駆逐艦」
「空母キラー」
と呼ばれる米国の次世代駆逐艦「ズムウォルト(DDG1000)」が間もなく進水式を迎え、実戦配備される。
AP通信が20日(現地時間)報じた。
ズムウォルトはステルス機能を備えていてレーダー網に捕捉されず、しかもGPS(衛星利用測位システム)で誘導される長距離砲を30分間で600発以上撃てるという、強力な火力も有している。
また口径155ミリの艦砲は射程が160キロあり、並みの短距離ミサイルより遠くまで敵を攻撃できる。
後方の甲板ではヘリコプターと無人航空機の離着艦が可能で、エンジンの騒音を遮断することにより、対テロ作戦・奇襲攻撃などの隠密任務を遂行できる。
また艦首は、高速航行時の揺れを最小限に抑えるため、水面下の部分が前方に突き出るように設計されている(波浪貫通型船首)。
全長は従来の駆逐艦より30メートル長い。
先進的な自動航行機能を備えているため、必須となる乗組員の数は従来の駆逐艦と比べ半分にすぎない。
米国国防総省はもともと、ズムウォルト級駆逐艦を20隻以上建造しようとしていた。
しかし、建造費が雪だるま式に膨れあがったため、計画を変更し3隻のみの建造となった。
ズムウォルトの建造費は、従来の駆逐艦の3倍に相当する35億ドル(3436億円)と推定されている。
米国国防総省は、ズムウォルトをアジア・太平洋地域に配備する計画だ。
軍事大国化しつつある中国をけん制し、核ミサイル開発計画を進めている北朝鮮を監視するためだ。
ズムウォルトは当初、今月19日にメーン州のバス鉄工所で進水式を迎える予定だったが、連邦政府機関が一時閉鎖された影響で、日程が繰り下げられた
ズムウォルトという艦名は、1970年に史上最年少の49歳で海軍作戦部長に任命されたエルモ・ズムウォルト提督にちなんでいる。
ズムウォルト提督は、海軍内の人種差別をなくし、女性兵士の乗艦勤務を初めて認めるなど、海軍改革の先頭に立った人物だ。
またズムウォルトに続いて建造されるDDG1001とDDG1002には、2006年にイラク戦争で戦死した海軍特殊部隊SEALsの隊員マイケル・モンスーアと、海軍将校出身の元大統領リンドン・ジョンソンの名前が付けられる。
』