●30日、多維新聞によると、マレーシアのナジブ・ラザク首相が中国に対して「衝突は避けるべき」と領土問題での強硬姿勢を改めるよう呼びかけた。写真は南沙諸島。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年10月4日 19時56分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77526&type=0
「中国以外のすべての国が間違っていることはあり得ない」
=領土問題での態度軟化を促す―マレーシア首相
2013年9月30日、北米華字メディア・多維新聞によると、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が10月2~8日の日程でインドネシアとマレーシアを訪問し、バリ島で行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の第21回非公式首脳会議に出席する。
これに先がけ9月28日、マレーシアメディアはナジブ・ラザク首相の
「対立ではなく、友人間の問題として領土紛争を解決していくべき」
とする記事を掲載した。
「中国は領土紛争が起きている周辺諸国との間で、衝突を通じて問題解決を図るべきではない。
もし中国が周辺国と長期に付き合っていくことを考えるなら、強硬な態度を改めた方が中国にとってプラスになる」
と指摘している。
また、中国はすでに日本、韓国、ベトナム、フィリピンとの間で領土紛争を起こしていることについて、
「もしマレーシアとの間でさらなる紛争が起きれば、中国以外の国がすべて間違っているということはあり得ず、全世界が中国に対して何らかの結論を出すことになるだろう」
とした。
日中間の尖閣問題や中比間のスカボロー礁を巡る対立ほど激しくはないものの、中国とマレーシアも南シナ海で主権を争っている。
2009年3月には、当時のアブドラ・バダウィ首相が南沙諸島(スプラトリー諸島)に上陸し、同諸島及び周辺海域における主権を宣言している。
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上とは反対の意見の記事は下に。
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日本経済新聞 2013/10/4 19:56
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0404N_U3A001C1FF1000/
中国、マレーシアと軍事協力強化 首脳会談で合意
【クアラルンプール=吉田渉】
中国の習近平国家主席は4日、訪問先のマレーシアで同国のナジブ首相と会談し、軍事も含めた関係強化で合意した。
2017年をメドに両国間の貿易総額を現在の7割増にあたる1600億ドル(約15兆5千億円)に引き上げる構想でも一致した。
両首脳は首都近郊の首相官邸で会談後に記者会見し「軍事面での協力を進める」と強調した。
具体的な内容は明言しなかったが、習主席は共同軍事演習の可能性にも言及した。
両国はこれまで共同演習を実施しておらず、実現すれば両国の安全保障での連携は深まる。
習主席はインドネシアのユドヨノ大統領と2日に会談した際にも軍事協力の強化で合意した。
両国は12年に中国本土で特殊部隊の共同演習を行った。
今年はインドネシアでも実施するほか、偵察機など軍装備の共同開発も計画している。
インドネシアとマレーシアは、領有権を巡って中国と激しく対立するフィリピンと地理的に近接する。
中国がフィリピンの孤立を誘おうとする戦略がうかがえる。
中国の台頭を警戒してフィリピンとの連携を強める米国、日本をけん制する狙いもありそうだ。
中国、マレーシア両国は経済関係の強化でも合意した。
IT産業以外でも農業やバイオテクノロジーの分野で共同研究などを進める。
両国の相互投資も拡大する計画で、ナジブ首相は「中国との関係をさらに深める」と満足げな表情をみせた。
米国のオバマ大統領は政府機能の一部閉鎖を背景に、東南アジア歴訪を見送った。
米国のアジア戦略に狂いが見えるなか、中国は東南アジアでの影響力拡大に向けた布石を打っている。
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