2013年11月22日金曜日

世界の頭痛の種:中国遠洋漁業部隊の違法操業、当局が支援する

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●19日、米週刊ビジネス誌・ブルームバーグ・ビジネスウィークは「中国漁船の違法操業が世界の海を脅かす」と題する記事を掲載した。写真は中国のマグロ漁船。


レコードチャイナ 配信日時:2013年11月22日 7時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79446&type=0

中国漁船による違法操業、世界規模の水産資源減少の恐れ―米誌

 2013年11月19日、米週刊ビジネス誌・ブルームバーグ・ビジネスウィークは「中国漁船の違法操業が世界の海を脅かす」と題する記事を掲載した。
 環球時報が伝えた。
 以下はその概要。

 中国では大量の不正商品がブラックマーケットに出回り取引されている。“魚”も例外ではない。
 中国周辺国と西アフリカ諸国の海洋巡視船や、国際的な自然保護団体にとっては頭痛の種だ。

 今年1~9月に違法操業の疑いで韓国当局に摘発された中国漁船は266隻。
 この10年では計4600隻に上っている。

 カナダ・ブリティッシュコロンビア大学のレポートによると、中国当局は国際連合食糧農業機関(FAO)に対し、国内の漁獲状況を報告しているが、遠洋漁業の状況についてはほとんど報告していないという。
 レポートでは、2000年~2011年の12年間、外国水域における中国漁船の漁獲高は年平均460万トンと推計している。
 うちアフリカ沿岸が310万トンで、その8割は未報告だという。

 米シンクタンク、ウィルソン・センターの研究員は、
 「中国の遠洋漁船団の漁獲量の相当数が未報告もしくは未監視なのが問題だ。
 このままでは、継続的な漁業活動に支障が出る恐れがある」
と指摘した。FAOも2012年の報告書の中で、乱獲により世界規模で水産資源が減少していると警告している。

 全米アジア研究機構(National Bureau of Asian Research)の研究員は、「中国政府が中国漁船の違法操業を直接的に管理・統制する可能性は低い」とした上で、中国が遠洋漁業船を現在の2000隻から2015年までに2300隻に増やす計画を立てていることについて、「世界の漁業にとっていいニュースではない」と述べた。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月21日
http://japanese.china.org.cn/life/2013-11/21/content_30663885.htm

 中国が違法漁業を隠蔽 世界の海洋を脅かす―米メディア

 中国では大量の無登録商品が闇市場で売買されている。
 そこには魚類も含まれる。
 中国の隣国や西アフリカの海洋巡視船、そして国際環境保護団体はこうした行為に強い懸念を示している。

 今年の1-9月期に、韓国は韓国の海域で違法な漁業活動を行う266隻の中国漁船をだ捕、処罰した。
 過去10年間には、計4600隻の無許可操業の中国漁船が韓国水域でだ捕されおり、これらの漁船には大量の水産物が隠されていた。

 カナダのブリティッシュコロンビア大学の報告によると、中国は国連食糧農業機関(FAO)に自国水域での漁獲量は報告しているものの、遠洋漁業船の漁獲量はほとんど報告していないという。
 同大学の報告では、2000年から2011年までに中国の漁船が外国の水域で捕獲した水産物の量は年平均で460万トンと予想しており、このうち310万トンがアフリカ沿岸で捕獲した水産物で、うち80%が隠蔽されているという。

 ウッドロウ・ウィルソン国際センターの研究員は、
 「中国の大規模遠洋漁業は今大きな問題になっている。
 捕獲した水産物の多くが違法で、申告漏れあるいは管理されていない」
と指摘する。
 これは漁業活動が持続的な保証を得られないことを意味している。
 FAOは2012年の報告で、過度な魚類資源の捕獲は地球の漁業環境を悪化させるとも指摘している。

 全米アジア研究機構の研究員は、“中国は世界第二の漁業支援国”であるため、中国政府が直接中国の違法漁業の監督をするとは考えにくく、これには自国の海岸から遠く離れた海域での漁業活動も同様と指摘する。
 さらに、中国は2015年までに遠洋漁業部隊を現在の2000隻から2300隻に増やす計画があるという。
これは世界の漁業にとって決して良い知らせではないだろう。




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