●10日、鳳凰網は記事「中国は危険なクライアント、ドイツ企業は過剰に中国に依存」を掲載した。しかし単一の市場に依存することはきわめて大きなリスクだ。独メディアは中国以外の市場に目を向けることの重要性を訴えている。資料写真。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年9月12日 6時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76637&type=0
中国は危険なクライアント、ドイツ企業は過剰に中国に依存―中国メディア
2013年9月10日、鳳凰網は記事
「中国は危険なクライアント、ドイツ企業は過剰に中国に依存」
を掲載した。
フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ、ベンツ、ロールスロイス。
近年、独自動車メーカーは中国市場で好成績を挙げている。
2013年上半期、中国で販売された自動車の22%は上述の独メーカーが占めている。
フォルクスワーゲンは今年上半期、ドイツで32万5000台を売り上げた。
独国内でもトップだが、中国での販売台数は117万台。
本国での売り上げの3.6倍に達している。
それも不思議な話ではない。
中国自動車市場は急速に成長しており、2020年には2600万台を越えると見られている。1600万台の米国を大きく引き離しての世界一となる。
欧州市場とは比べものにならない規模だ。
しかし単一の市場に依存することはきわめて大きなリスクだ。
独メディアは中国以外の市場に目を向けることの重要性を訴えている。
ロシア、ブラジル、トルコなどがその候補となりそうだ。
』
日本車の売れ行きは尖閣問題以降落ち目である。
回復していないという。
日本は強いてその回復を期待していないし、どちらかと言えば安易に中国市場により掛かることを危惧している。
韓国のように産業保護のために擦り寄るようなことはしない。
それをやるくらいなら、新興市場の開拓に力を注ぐことを良しとしている。
よって、
中国国内で生産したもののみを中国国内で販売する、
ということがもっともベターになる。
日本にとって、
日本車の売れ行き不振は、過剰に中国に入れ込まないという判断からしてちょうどいい頃合い、
といったところになるのだろう。
この日本車の不振の穴埋めがドイツ車になる。
好調順調なドイツ車は尖閣問題のおかげといってもいい。
ドイツはこれからも中国側につくのは当たり前のこととして判断される。
ユーロ圏で唯一好調なのがドイツで、それは中国という市場を抑えているからでもある。
反対に安価な製品を湯水のように投下してくる中国企業に荒らされて国内産業が疲弊したスペインはユーロ圏では劣等生となってしまっている。
しかし、ユーロの衰退はまたブーメラン効果として中国に襲いかかってきている。
中国の動きはこれからも最重要注視の対象である。
『
ウォールストリートジャーナル 2013年 9月 11日 20:51 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323410304579068712477393886.html
By COLUM MURPHY
中国での日本車販売、尖閣問題がなおも影落とす
●昨年、中国・広東省深川で日本車ブランドの警察の車を転覆させた抗議者たち
【西安(中国陝西省)】
反日感情を抱く暴徒が1年前、地元住民やトヨタカローラを運転していた李建利さんに暴力をふるい、李さんを道路に横倒しにした。
この出来事は中国国民に衝撃を与え、多くの人が日本車を避けるようになった。
李さんの奥さんによると、50歳代前半の李さんは今もその時のけがに苦しんでいる。
そして、日本の大手自動車メーカー各社も引き続き、人口約800万人の中国西部の都市、西安といった地域で失った基盤の回復に苦戦している。
トヨタ自動車とホンダ、日産は日中間の領有権問題のダメージからおおかた回復している。
これらのメーカーは反日デモで被った自動車被害への補償プログラムを提供した。
しかし、アナリストや業界幹部たちは、自動車メーカーが中国内陸部や西部地域で形勢不利になっていると指摘する。
中国沿岸地域での自動車販売競争が落ち着くなか、販売合戦はこうした内陸部や西部地域に移行している。
フォルクスワーゲンやゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーターといったライバルメーカーは一段と迅速に、それほど富裕ではないが、品質を追い求める中国の運転手にアピールする低価格車種を提供している。
助言会社JDパワー・チャイナのバイスプレジデントでマネージングディレクターのMei Songlin氏は
「これこそ自動車業界の将来を左右する地域だ」
と述べた。
同氏は中国内陸部の都市に触れ、
「自動車メーカーが第3層、第4層の都市で好調を博すことができなければ、事業拡大にとって障害だ」
と話した。
日本の自動車メーカーも政府統計も、都市や地域ごとの販売台数は明らかにしていない。
しかし、自動車購入者や自動車ディーラーとのインタビューでは、日本車ブランドは引き続き、西安市では販売の苦戦を強いられている。
同市は有名な兵馬俑(へいばよう)の本場で、中国西部への玄関口でもある。
西安市の日産販売店のマネジャーの1人は、今年1‐7月期の売上高は前年同期比で約20%減少したと述べた。
今年上半期に日産は2車種を発表した。新型セダン「ティアナ」と新型コンパクトカー「リヴィナ」だ。
しかし、販売店のスタッフはティアナの販売が「そこそこだ」と話した。
日産の広報担当者は西安市での販売状況についてコメントを避けた。
ただ、中国全体の統計では、今年1‐7月期に68万2500台を販売し、前年同期から7.1%減少したことを明らかにした。
日産は中国全域の118の新興都市での販売促進を目指し、新たな販売店開設をはじめとする特別の販促キャンペーンを開始、広告と販促活動を強化した。
この広報担当者は、こうした活動が28万台以上の販売につながったと述べた。
日産は今年に入り、このキャンペーンの対象都市数を135に拡大した。
西安市のトヨタ販売店の1店舗もまた、販売が減速していることを明らかにした。
同店舗のマネジャーは「かつては需要がトヨタ車の供給を上回っていた」と言い、「今では反対だ」と述べた。
中国のトヨタの広報担当者は、販売店の発言にはコメントしないと述べた上で、トヨタは現在の低水準の売り上げにも関わらず、中国内陸部での取り組みを強化していることを明らかにした。
この広報担当者は、新型のコンパクトカー「ヴィオス」と「ヤリス」の発売が内陸都市の消費者を大いに念頭に置いたものだと説明した。
トヨタは今年の販売台数は90万台と、昨年比で約7%増を見込んでいる。
ホンダの広報担当者は、中国内陸部の販売勢いの特徴を示すことは難しいと話した。
都市や車種によって異なるからだという。
「しかし、内陸部の都市の市場は一層迅速に拡大しており、わが社もその地域の販売網を強化していることは事実だ」
と述べた。
尖閣諸島を巡る日中間の領土問題は、東京都が昨年、民間所有者から尖閣諸島を購入すると発表し、緊張が頂点に達した。
李さんは昨年9月15日、西安市の中心部で車を運転していた。
その時、群衆が李さんの白いカローラを取り囲んだ。
車を出ると、激しく殴りつけられ、
中には自転車の鍵で攻撃してくる者もいた。
この攻撃の映像が中国のインターネットを通じて広がり、日本車を買う可能性のあった人々も日本車から遠ざかった上、全般的な反日感情のために他の人々も日本車を敬遠した。
自動車調査会社WAYSのデータによると、昨年10月までには、日本の自動車メーカー各社の中国での新車販売シェアは9.1%と、2012年8月の20.9%から急落した。
日本の自動車メーカー各社は、先を争って買い手を安心させようと努めた。
日産は自動車の修理費を負担し、暴力の結果として負傷する顧客には最大20万元(約330万円)を支払うと約束した。
日産の広報担当者は、何人の消費者がこうしたオファーを利用したかについてはコメントできないと述べた。
日産の中国での乗用車合弁会社のバイス・マネージングディレクター、Ren Yong氏は、同社も反日感情を抱く抗議行動を受けて、販売店を対象とする一連の対策を開始したことを明らかにした。
これには暴徒によって打撃を受けた販売店のスタッフに対する補償金の提供などが含まれる。
日産は金額の詳細を明らかにすることは避けた。
ホンダもまた、消費者の懸念を静めるプログラムを提供した。
トヨタは公式キャンペーンを実施しなかったが、苦情についてはケース・バイ・ケースで対応した。
ホンダは何人の顧客がこうした補償を求めたかの公表は避けた。
トヨタの広報担当者は「それほど多くの」苦情はなかったと述べた。
今年7月までには、日本の自動車メーカーは中国での市場シェアが18.8%まで回復した。
西安市の住民のTian Falingさん(34)は最近、フォルクスワーゲンをはじめ、同じような複数の車種を比較した後、トヨタの「レイズ」を購入することを決めた。
西安市のトヨタ販売店で腰をおろし、「日本車の燃費効率が気に入っている」と言い、「他のことではなく、自動車自体に焦点を絞りたい」と述べた。
日本の自動車メーカー各社は中国向け車種のライナップ拡大に動いている。
日産は11年から16年の間に中国で17の新車種販売を計画している。
ホンダは15年末までには、中国市場に12の新車種を投入する計画だ。
そのうち5車種は特に中国市場向けに開発される。
ホンダの中国で開発されたセダン「クライダー」は6月、最低小売価格11万4800元(約186万円)で発売された。
7月までには販売台数は約1万台に達した。
ポルトガルのサッカー界の星、クリスティアーノ・ロナウド選手を中心に据えた広告が販売の押し上げにつながった。
広報担当者は
「過去には、ホンダは中国市場に目を向けていなかったと人々は話していた」
と言い、
「しかし、今はもうそう言える人はいない」
と話した。
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bloomberg.co.jp 更新日時: 2013/09/12 02:07 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MSYGZ36TTDS701.html
中国首相:刺激策は中国の根深い問題の解決支援にはならない
9月11日(ブルームバーグ):中国の李克強首相は11日、
成長回復の基盤は強固とは言えず、
刺激策では同国の根深い問題を解決することはできない
との認識を示した。
李首相は世界経済フォーラム(WEF)が大連で開いた会議で講演し、
「景気回復の基盤はまだ強固とは言えず、多くの不透明要素がある」
と述べた。
さらに、経済成長 を安定化させる措置を講じており、今年の主要な経済目標を達成できると続けた。
政策当局者は2013年の成長率目標7.5%を堅持し、その後も7%の成長ペースを目指す意向を示唆している。
中国共産党の指導者が長期成長を持続させる政策を提示する11月の第18期中央委員会第3回総会(3中総会)を前に、李首相は金融システム全体に効果が波及する改革を約束した。
首相は講演後の質疑応答で
「経済システム改革の重要な部分は金融改革だ」
と指摘し、
「これは非常に複雑なシステム全体のプロジェクトなので、中国の改革が最も難しい段階に入ったことを示唆する」
と述べた。
原題:Li Says China Economic Rebound Isn’t Yet on SolidFoundation (1)(抜粋)
』
『
サーチナニュース 2013/09/16(月) 14:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0916&f=national_0916_027.shtml
【中国BBS】高品質だから…わが指導者らが日本車に乗る理由
2012年9月の尖閣諸島(中国名:釣魚島)国有化をきっかけに、中国で反日デモと日本製品の不買運動が発生したことは記憶に新しい。
尖閣国有化から1年が経過し、日本製品の不買運動も落ち着きを取り戻しつつある。
しかし、今なお中国での売り上げが反日デモ以前の水準まで回復しない日本企業も多く、日本製品を敬遠する消費者はまだ多いと見られている。
中国の掲示板サイト虎撲にこのほど、
「なぜわが国の指導者たちは外出時に日本車に乗るのか? しかもほとんどがトヨタ車だ」
というスレッドが立てられた。
スレ主の疑問に対して、中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
スレ主の好闘的心さん(ハンドルネーム)は、習近平国家主席がトヨタ・コースターに乗って手を振っている写真などを紹介し、
●.「わが国はこういう車が作れないとでも言うのか?
なぜトヨタ車に乗らなければならないのだ?」
と疑問を呈した。
ほかのネットユーザーからは
●.「コースターはもっとも良質なマイクロバスの1つだから」、
●.「静かで快適で品があるからな」、
●.「コースターはもはや政務専用車になっているな。
でもこの種の車種はトヨタしか出していないようだし、しかも乗り心地が良いからだ」
など、高いクオリティゆえだとの意見が多く寄せられた。
また、
●.「トウ小平はコースターが好きだった。
これが基礎になったね。それに広くて快適だし、20人は乗れるからちょっとした会議もできるし」
というコメントもあり、実用面でも中国の政治家に支持されているようだ。
ほかにも
●.「欧米車は高すぎるし、国産車は乗り心地が悪い」、
●.「さすがにベンツに乗るわけにはいかないからじゃね」
という理由や、
●.「日産のシビリアンにも乗ってるよ」
という指摘もあった。
確かに、中国ではシビリアンもよく見受けられる。
反日愛国者の間ではいまだに日本製品ボイコットが叫ばれているため、政治家が日本車を好んで使用するということは解せないことのようだ。
そのため
●.「常務委員の奴らはトヨタ車から“釣魚島はわが領土”と叫んでいて恥ずかしくて顔が赤くならないのかね」
という皮肉や、中国国産高級車である
●.「紅旗に乗るべきだ!」
との主張も寄せられていた。
』
【トラブルメーカーから友なき怪獣へ】