●11日、日本による尖閣諸島(中国名・釣魚島)の「国有化」から1年が経ち、中国と日本はいまだかつてない規模でお互いの神経を逆なでし、挑発し合っている。資料写真。
『
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月14日 1時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76775&type=0
「島購入」から1年、「日本人嫌い」な中国人9割に=日中両国の信頼関係はどん底―露メディア
2013年9月11日、露ラジオ局・ロシアの声は
「日本の『島購入』から1年、日中両国が互いに『プレゼント』贈る」
と題した記事を掲載した。
環球時報(電子版)が伝えた。
日本による尖閣諸島(中国名・釣魚島)の「国有化」から1年が経ち、中国と日本はいまだかつてない規模でお互いの神経を逆なでし、挑発し合っている。
日本は島に公務員を常駐させると発言し、一方の中国は島周辺海域に8隻の海警局の船を派遣した。
一日に当該海域に入った中国公船の数としては過去最多となった。
「島購入」から1周年、お互いに送った「プレゼント」はそれぞれの態度を象徴するものであり、日中関係は「氷河期」に突入している。
ロシア・サンクトペテルブルクで行われた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)期間中、習近平(シー・ジンピン)国家主席と安倍晋三首相は言葉を交わしたものの、雪解けの気配は見られなかった。
「最初に述べたような両国の動きは氷山の一角に過ぎない」
と指摘するロシア科学院極東研究所のワレリー・キスタノフ氏は
「中国は空母を、日本はヘリコプター搭載護衛艦を建造し、軍拡競争はすでに始まっている。
日本は『中国脅威論』を考慮し、年内に防衛政策の見直しや憲法改正を改めて検討する方針である」
と述べた。
島をめぐる争いには日中両国の強いナショナリズムがうかがえる。
「愛国主義」はもてあそばれ、結果的に両国のお互いへの友好的な感情はどん底まで落ちてしまった。
先般の世論調査では、アンケートに答えた
日本人の93%が「中国人に良い印象を持っていない」
と答え、
中国人の90%は「日本人が嫌い」
と答えた。
キスタノフ氏は
「日本も中国もこの調査結果に大きなショックを受けている。
これは日中両国がお互いを信用していないことを示すものであり、その上敵対心はなおも強まっている」
と指摘する。
東シナ海の情勢に不満を感じている中国人は1年で倍の80%に達した。
中国人の3分の1は将来的に日中間で武力衝突が勃発すると見ているが、
日本人の半数はこの見方には反対である。
その原因としては、
日本メディアが日ごろから
「中国の軍事力拡大を指摘するあまり、武力では勝てない」
と恐れている日本国民が多いことが考えられる。
』
この記事の面白さは2つある。
①.ひとつは中国のいう「国有化」を「島購入」と表現していることである。
②.ニつ目は、「日本メディアが日ごろから
「中国の軍事力拡大を指摘するあまり、武力では勝てない」
と恐れている日本国民が多い」
ということである。
尖閣諸島はもともと日本国土であり登記簿上の所有者の移転が行われただけでしかない。
よって国際的にいう「国有化」とはニアンスが違う。
ロシアメデイアはそれを的確に抑えており、
「島購入」という記述が最も的確な言語的表現
とみなして使用しているように思われる。
二番目は日本政府にとっては朗報に近いような内容である。
日本のメデイアが中国の脅威を煽り立てるので、国民は一層強固に防衛意識を強めることになる。
尖閣だけなら、島4つの話だが、
最近は「沖縄奪回」とまで中国が叫んでいる状況では、
沖縄への中国侵略を許すわけにはいかない
から、これは現在の武力では勝てない中国に対して何とか早急に軍事増強をして防衛力のアップをしないといけない、という危機感へと傾斜していかざるを得なくなる。
政府にとっては「シメシメ」となりつつある、ということになる。
ちなみにいうと、日本人の多くは戦争になったときの中国を恐れていない。
世界戦争から敗戦というキャリアをもっている日本には勝てるかどうか、負けるかどうかが見えている。
いまの中国は本当のところ恐ろしくはない。
ただ戦争になって、せっかく作ったものが破壊されてしまうのが惜しいだけである。
やむえず戦争になったときはなったで、東北大津波のように、また一からやりなおせばいいだけである、というのが心境だろう。
日本にはそのキャリアがある、つまり心の切り替えができる、ということである。
少なくとも中国の脅威よりも今は「南海大地震」のほうが日本人には遥かに
「いま、そこにある危機」
といっていい。
この危機から比べれば、日中は戦争になるかならないかといった問題は、些小なものにすぎない。
ちなみにいうと、日本人の多くは戦争になったときの中国を恐れていない。
世界戦争から敗戦というキャリアをもっている日本には勝てるかどうか、負けるかどうかが見えている。
いまの中国は本当のところ恐ろしくはない。
ただ戦争になって、せっかく作ったものが破壊されてしまうのが惜しいだけである。
やむえず戦争になったときはなったで、東北大津波のように、また一からやりなおせばいいだけである、というのが心境だろう。
日本にはそのキャリアがある、つまり心の切り替えができる、ということである。
少なくとも中国の脅威よりも今は「南海大地震」のほうが日本人には遥かに
「いま、そこにある危機」
といっていい。
この危機から比べれば、日中は戦争になるかならないかといった問題は、些小なものにすぎない。
「日本の『島購入』から1年、日中両国が互いに『プレゼント』贈る」
というタイトルの記事だそうだが、日本にとってはいい『プレゼント』になったのかもしれない。