2013年9月17日火曜日

中国の変心(2):「釣魚島反日一周年記念」デモは抑止へ、社会不安定化の懸念

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●15日、香港の民間団体・保釣行動委員会が「満州事変を忘れるな、釣魚島を忘れるな」という抗議デモを市内繁華街の銅鑼湾で行った。写真は人民解放軍が保釣行動委員会の請願書を受け取る様子。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月17日 18時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76877&type=0

香港の保釣行動委員会が「満州事変・尖閣抗議」デモ
―人民解放軍、請願書を受理

 2013年9月15日、尖閣諸島(中国名:釣魚島、釣魚台列嶼)の領有権を主張する香港の民間団体・保釣行動委員会が
 「満州事変を忘れるな、釣魚島を忘れるな」
という抗議デモを、市内繁華街の銅鑼湾(コーズウェイベイ)で行った。
 16日付で香港・中国評論社が伝えた。

 保釣行動委員会の代表を務める羅就(ルオ・ジウ)氏は、「こうした活動は、香港の若者が日本による侵略の歴史を知る機会になる」と話している。
 デモ隊は3時間の行進の後、中国人民解放軍ビルを訪れ、請願書を提出した。軍はこれを受理した。
 保釣行動委員会の陳裕南(チェン・ユーナン)副代表は請願書について、
 「尖閣周辺の海域で漁船が危険な状態にあることを憂慮している。
 軍に活動家の保護を求めることが主な内容」
と語っている。

 陳氏は1996年に尖閣諸島に上陸し、中国国旗を掲げたメンバーの1人。デモ隊はさらに香港の日本領事館を訪れた。
 香港警察はデモ行進のため、多数の人員を配備して交通整理にあたった。
 デモ隊は行く先々で市民からの歓声を受けたという。

 保釣行動委員会は1996年に設立されて以来、尖閣諸島の領有を主張するデモ活動を毎年行っている。
 これまでに15回のデモを実施したほか、尖閣への上陸を9回計画している。


 ガンバッテいるのは香港の民間団体・保釣行動委員会だけである。
 あとは「シラー」である。
 これでいいのか!
 もう少し根性を見せないといけないのではないのか?
 なにか、そんな気がしているのだが。
 中国当局がヤル気がないのだから、しかたがないのではあるが。

サーチナニュース  2013/09/17(火) 16:41
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0917&f=politics_0917_007.shtml
日中関係には改善見られるが 尖閣情勢は不安定=米専門家

  中国の習近平国家主席と日本の安倍晋三首相は6日、G20サミットの貴賓室で短い会話を交わし、日中首脳会談への期待が膨らんだ。
 香港中評社によると、元米国家安全保障会議アジア部長マイケル・グリーン(Michael Green)氏はこのほど、日中両国の政治と外交関係には改善が見られ、両国首脳も会談を設ける意志はあるものの、尖閣諸島(中国名:釣魚島)をめぐる緊張は依然悪化を続けていると述べた。
 中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  米シンクタンクの「戦略国際問題研究所」の上級顧問を務めるグリーン氏は、米国の著名な日本問題専門家だ。
 グリーン氏によれば、日本の一部関係者は複雑な日韓関係の改善よりも日中関係の軌道修正に自信をもっているという。
 ここ最近、日中両国は政治と外交上では情勢の悪化はなく、幾分の改善傾向も見られるが、海上での争いはますます複雑化しており、緊張はエスカレートしているとグリーン氏は指摘する。

  対峙する双方の海上監督部門は非常に慎重になっているものの、実際の軍事的配備はますます増加しているとグリーン氏は指摘する。
 安倍氏が首相に就いて以来、中国側の海上巡視船が尖閣諸島領海に侵入し、日本側の船舶がそれに抵抗するといった動きは毎日のように起きており、中国海軍の船も何度も沖縄付近の海域を通過している。 
こうした動きからも双方の海上での軍事的配備の増加と緊張の高まりが読み取れる。

  10月にはアジア太平洋経済協力会議(APEC)や東アジア首脳会議(EAS)を控えるが、同時に靖国神社の秋季大祭も控えている。安倍氏が参拝するか否かが、日中首脳会談が実現するか否かの分かれ目になるという見方もある。

  不確定要素はあるが、安倍氏は靖国神社に参拝しないだろう。 
 APECやEAS以外にも、日中双方の会談実現の可能性はあるとグリーン氏は分析している。



サーチナニュース (2013/09/18-13:03)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013091800077

混乱防止へ反日デモ抑止=柳条湖事件82年で式典-中国

 【北京時事】中国は18日、満州事変の発端となった1931年の柳条湖事件から82年を迎えた。
 昨年は沖縄県・尖閣諸島の国有化をきっかけとした反日デモが125都市以上に広がった。
 事件が起きた遼寧省瀋陽市の「九・一八歴史博物館」では記念式典が実施された。

 この日は「国恥の日」とも言われ、各地で記念行事が行われ、国民の愛国精神、民族意識を高める機会となっている。
 今年は大規模なデモの発生は確認されておらず、中国政府は社会の不安定化につながる活動は抑止する方針だ。
 北京の日本大使館や上海の総領事館では多くの警察車両が出動し警戒に当たったが、混乱は起きていない。
 同博物館の式典には遼寧省の代表や市民らが参加。午前9時18分に「警世の鐘」が鳴らされ、市内にはサイレンの音が響いた。


 「反日デモは社会の不安定化につながる」
では、中国政府当局の日本への非難の文言に正当性がなくなる、だろうに。
 当局の正当性を主張するにはせっかくの記念日なのだからガンガンやらねばならないだろう。
 口先だけで、ほとんど何もしないということになると、民衆から信頼が得られなくなる。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月18日 10時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76917&type=0

満州事変82周年を迎える
=中国外交部「改めて日本に反省促す」―中国メディア

 2013年9月18日、満州事変(中国呼称:九一八事変)から82周年を迎えるこの日、中国各地で関係の記念式典が開かれる。
 中国政府は日本に対し、侵略の歴史を深く反省し、実際の行動で隣国と国際社会の信頼を得るよう求めている。中国新聞網が伝えた。

 満州事変の発端となった柳条湖事件が起きた遼寧省瀋陽市では、午前9時18分(現地時間=以下同)に空襲警報が3分間鳴らされるほか、テレビ番組でも画面に「国辱を忘れるな、中華の振興を」という文字を映し、警報を鳴らす。
 また、午前9時から9時27分まで、九・一八歴史博物館の広場で鐘を鳴らす記念式典が開かれる。
 この式典は1995年から毎年行われており、今年で19回目を迎える。瀋陽市以外に、吉林省長春市、河南省鄭州市などでも空襲警報を鳴らすなどして、満州事変82周年を記念する。

 記事によると、日本政府はこのところ右傾化を加速させており、侵略の歴史を美化し、平和憲法修正への動きを見せるなど、戦後の国際秩序に対して挑発を企てている。
 同時に、たびたび軍事演習を行うなど絶えず周辺国家を刺激している。
 これにより、日中関係は非常に困難な局面を迎えている。

 9月17日の定例記者会見で、中国外交部の洪磊(ホン・レイ)報道官は「『九一八事変』は日本軍国主義の中国侵略戦争の発端となった。
 中国がこの日を記念するのは、中華民族が平和を愛し、絶えず自己を高めるという偉大な精神を発揚するためである」としている。

 また、洪報道官は
 「日本軍国主義の対外侵略戦争はアジアの近隣諸国に多大な被害をもたらした。
 われわれは改めて日本に対し、侵略の歴史を反省し、歴史と未来に責任ある態度を示し、平和的発展の道を進み、実際の行動によって隣国と国際社会の信頼を得るよう求める」
とした。


 実行力が伴わないので説得力のないことおびただしい
が、そのくらいしかできないということなのだろう。
 中国も立場上、辛いのであろう。
 やりたいができない
というのはやり切れないだろう。 


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月21日 13時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77017&type=0

尖閣領有問題は、“冷戦”での力と力の対抗段階に突入―北米華字メディア

 2013年9月19日、日本政府が昨年9月に尖閣諸島(中国名:釣魚島)の国有化を決定して以降、日中両国政府首脳による相互訪問が途絶えている。
 外交関係は表面上、現在も正常を保ってはいるが事実上形骸化しており、「日中関係は“冷戦”に近い“冷たい対立”に陥っている」とする人もいる。
 北米華字メディア・多維新聞(DW news)の報道。

 昨秋、中国では尖閣問題に端を発する反日デモが全国的に吹き荒れたが、
 現在は反日の主役は一般大衆から中国政府当局へと移行している。
 尖閣国有化から1年を迎えた今月、中国では目立った民間デモ活動はいまだ見られない。
 中国政府は国民に対し、「これは長期戦になる」と説得済み。
①.問題が尖閣と周辺海域にとどまらず国益全体に関わる事態であること、
②.中国はすでに国際社会の一員であり国内の民族主義者の感情にばかり配慮できないこと、
③.経済問題への対応が急務であって、バランスのとれた国政を行う必要に迫られていること
などを認識していると考えられる。

 日本政府は双方が問題から手を引くことを目的に無条件の外交協議の再開を求めているが、
 「そのような可能性が本当にあるのか?」
と記事は指摘した。
 状況はすでに変わっている。
 割れたガラスはもはや元には戻らず、
 日中両国は事実上の“実力による対抗”の段階
に入っている。
 日本が何らかの大幅な譲歩をしない限り、この問題が帰結することは考えられないと、記事は結んでいる。


 つまるところ、
 もはや中国には実力を行使できるほど国内は安穏ではない
ということを認めたということになる。
 口先だけはえらくデカイことを言い続けてきたが、
 この1年でやったことといえば「巡視船の鬼ごっこ」だけ
といってもいいほど、何もしなかったし、できなかった、ということになる。



【トラブルメーカーから友なき怪獣へ】



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