レコードチャイナ 配信日時:2013年9月21日 1時32分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76989&type=0
ハイペースで無人機を開発、休むことなく日本を“騒がす”ことが可能に―中国
●18日、環球網は記事「英メディア:中国は近年ハイペースで無人機開発を推進、休むことなく日本を“騒がす”ことが可能」を掲載した。中国の無人機開発ペースは世界一だと米国防総省は評している。資料写真。
2013年9月18日、環球網は記事
「英メディア:中国は近年ハイペースで無人機開発を推進、休むことなく日本を“騒がす”ことが可能」
を掲載した。
9日、尖閣諸島に近い東シナ海上空を中国の無人機が飛行した。
15日付英紙タイムズによると、機種はBZK-005とみられる。
8000メートルの高度を40時間飛行する能力を持つ。
現在、中国が開発した無人機の数は増え続けており、米中間の“無人機競争”になるのではとも懸念されている。
米国防総省によると、ここ数年の中国の無人機研究開発ペースは世界一だという。
その目的は極めて安価に、東シナ海において休むことなく日本を“騒がす”手段を手に入れることだと指摘している。
』
日本にとって一番つらいのは
「中国が日本への脅しをやめてしまうこと」
である。
中国の脅威を過度に宣伝することによって、日本は改革を実行しようとしている。
よって「脅し」が止まってしまうのがなにより困る。
それが日本の将来を決めかねないからである。
ちょうど、「黒船」数隻によって徳川幕府が倒れ、日本がガラリと変わったように、日本政府はそのあたりを計算に入れている。
黒船の脅しと中国の脅しをイメージ的にダブらせて、日本はことを運ぼうとしている。
巡視船の鬼ごっこに加えて、無人機が加わると、海と空からになる。
日本人は「追い詰められた」といった感覚をもつことになる。
でも巡視船と無人機がどれほどの物理的パワーを持つかというと、軍事的にはささやかでしかない。
しかし、日本政府はそれを使って
「日々、日本は中国の強大な圧力にさらされいる」
と宣伝できる。
日本人の緊迫感が上がり、テンションも上がる。
更にはこれまで研究の段階であった無人機対策や、ステルス機対策が実践の遡上に上がってくる。
さらに、さまざまなことに目が配られるようになる。
研究開発、有事の対応のレベルが上がる。
そうみてくると「中国が休むことなく日本を“騒がす”こと」はなによりありがたい。
まだまだ、日本の将来を変える黒船パワーは健在のようである。
中国様さまである。
「英メディア:中国は近年ハイペースで無人機開発を推進、休むことなく日本を“騒がす”ことが可能」
というタイトルからわかるように、イギリスのメデイアは「日本を“騒がす”」としており、少々遊んでいるというか、中国をやゆっている。
ウラでは
「日本に手を貸していますよ」
いらぬ忠告まで含ませている。
イギリスの方が冷静に見やすいのだろう。
日本のメデイアなら"騒がす"ではなく「脅し」になる。
『
サーチナニュース 2013/09/21(土) 09:19
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0921&f=national_0921_001.shtml
日本がわが無人機の撃墜を検討…「やってみろ」=中国版ツイッター
中国籍とみられる無人機1機が9日、尖閣諸島(中国名:釣魚島)付近を飛行し、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進する事案が発生した。
無人機による領空侵犯はなかったことものの、防衛省は無人機が日本の領空を侵犯した際に撃墜することを視野に入れて検討しているという。
中国版ツイッター・微博で映像ニュースを伝える新浪視頻(アカウント名)が同ニュースを伝えたところ、微博ユーザーから日本を挑発するようなコメントが多く寄せられた。
例えば
●.「やれるもんなら撃墜してみろ」、
●.「小日本は戦争がしたいのか?」、
●.「お願いだから撃墜してくれ」
などのコメントで、撃墜をきっかけに戦争になることを期待しているかのようだ。
また、撃墜を検討していることに対する反発もあり
●.「小鬼子は死に値する!」、
●.「恥知らずの小日本め!」
など、日本を罵(ののし)るコメントも少なくなかった。
撃墜となれば中国はどう出るのか。
コメントを見ると
●. 「小日本がわが国の無人機を撃墜したら、目には目、歯には歯をだ。
釣魚島は実戦の場となるだろう」、
●.「日本が無人機を撃ち落とせば、われわれは有人機を打ち落とす」
ど、中国人民解放軍は本気で反撃するとの意見が多かった。
ほかには
●.「撃ち落としてくれることを期待する。
外交部の反応をぜひ見てみたい」、
●.「心から撃墜を望む。
わが政府がどう出るか見てみたい」
というユーザーもいたが、全体的には反撃を前提として日本による撃墜を期待する意見が多かった。
防衛省が日本周辺で無人機の飛行を確認したのは今回が初めてであり、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進したことに対し、中国国防部は
「中国軍の定例訓練であり、関係国家は大げさに騒がないよう望む」
との声明を発表した。
米中経済・安全保障検討委員会の政治アナリストのキンバリー氏によれば、
中国軍は現在、1500機以上の無人機を配備しており、今後も無人機が尖閣諸島へ接近する事案は増える可能性が高い。
』
おそらく日本は撃墜はしないだろう。
とするとどうやるか。
まずはじめにこの無人機を敵機とみたてての飛行訓練が行われるだろう。
実戦を想定しての予行演習みたいなものだ。
せっかくのチャンスである、訓練に利用できるものは何でも利用するだろう。
まして無人機などは最適だ。
さて、次から無人機をどうするかにかかってくる。
①.まずは捕獲作戦だろう。
中国の無線機レベルを知る上でぜひとも捕獲したいだろう。
無線で操縦しているのか、それともはじめからプログラミングされたコースで飛ぶように設定されているのだろうか。
無線なら妨害をしかけて捕獲できそうな気もする。
ただ、捕獲すると自爆するようにセットアップされている可能性も高いのでおいそれとはいかない。
②.次はめくらまし作戦だろう。
無線操縦ならこれをかく乱する方法を研究できる。
もし、最初からコースがビルドインされているなら、オトリの障害物を飛ばしてどんな動きをするかの観察をしたい。
そして、これを誘導するシステムを開発したいところだ。
もし誘導できないようなら、自爆させる方法の研究だろう。
③.最後は面白作戦だろう。
例えばペイント爆弾などを無人機に貼りつかせて爆発させて楽しんだりするのもいい。
今日は赤、明日は青、なんて。
無人機に何かを貼り付けさせることができるのなら空気抵抗が止まったら爆発する爆弾をセットするとか、でもこれ結構高度な技術だよな。
無人機が帰還したときに爆発すれば日本に非難はかからない。
この無人機が反撃できないとなれば結構楽しいことができるのではないだろうか。
でもやはり、捕獲したいよな。
無人島にでも誘導、あるいは海面に軟着陸させるとか、いろいろ楽しめそう。
進路を狂わせて海面に突っ込ませてしまうよりかは、
絶対に捕獲したい!
『
サーチナニュース 2013/09/27(金) 09:37
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0927&f=politics_0927_001.shtml
日本が無人機撃墜を検討…中国国防部「意図的挑発だ」
中国政府・国防部の耿雁生報道官は26日の記者会見で、日本の防衛省が領空を侵犯した無人機について、撃墜も視野に対応を検討していることに対して、
「憶測が前提であり、意図的に挑発することが目的」
などと反発した。
尖閣諸島周辺では、2012年12月、13年6月の夜間に、巡視船が無人機らしきものを目撃。
9月9日には日本の防衛識別圏で昼間に、無人機の飛行が確認された。
中国・国防部は同日中に、
「年度計画にもとづき、中国軍は最近なり、東海(東シナ海の中国側呼称)の関連海域で、定例の訓練を手配した。
国際法と国際習慣に合致するもので、関係国は大げさに騒がないでほしい」
などと発表し、
尖閣諸島周辺に無人機を飛ばしたことを事実上認めた。
防衛省は無人機飛来を受け、
日本の領空を侵犯して国民の安全が損なわれかねない事態になった場合、撃墜も視野に対応する考えを示した。
中国・国防部の耿報道官は日本側の方針に対して
●.「憶測が前提であり、意図的に挑発し、緊張した空気を作り出すことが目的」、
●.「中国軍の航空機が他国の領空を侵犯することはありえない。
ただし、他国の航空機が中国の領空を侵犯することはぜったいに許さない」
と述べた。
中国は1980年代から旧ソ連の技術供与も受け、無人機の開発を本格化させた。
25日に始まった北京国際航空展では、自国開発という30種以上の無人機が展示された。
ステルス性能があるとの説明がある無人機もある。
』
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月27日 14時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77276&type=0
中国の新型無人機、国際見本市で実物初披露
=性能は米「プレデター」に匹敵―北京市
●25日、中国・北京市で、航空業界の国際見本市である「北京国際航空展」が開幕。会場では、中国の新型無人機・彩虹-4(CH-4)の実物が初披露され、製造企業担当者は、同機が海外の顧客から高い関心を集めていると明かした。
2013年9月25日、中国・北京市で、航空業界の国際見本市である「北京国際航空展」が開幕。
会場では、中国の新型無人機・彩虹-4(CH-4)の実物が初披露され、製造企業担当者は、同機が海外の顧客から高い関心を集めていると明かした。
26日付で人民日報が伝えた。
現在中国は無人機の開発を進めており、その機数は増え続けている。
今月9日には尖閣諸島に近い東シナ海上空を中国の無人機が飛行した。
報道によると、CH-4は中国航天科工集団公司が研究開発した新型の無人機で、性能は米国の無人機「プレデター」に匹敵する。
CH-4の飛行高度は7000~8000mに達し、速度は時速300kmで、40時間の連続飛行が可能だと専門家は語っている。
さらに、展示されたCH-4の機体の下には空対地ミサイルの模型も並べられており、陸地に対し攻撃を行うこともできるとアピールしている。
』
レコードチャイナ 配信日時:2013年9月27日 10時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77257&type=0
日本の戦闘機による東シナ海の偵察を高度に警戒―中国国防部
●26日、中国国防部の耿雁生報道官は定例記者会見で、日本の戦闘機が東シナ海を偵察している件について、「中国軍は高度の警戒状態をずっと保っている」と発表した。資料写真。
2013年9月26日、中国国防部の耿雁生(グン・イエンション)報道官は定例記者会見で、日本の戦闘機が東シナ海を偵察している件について、「中国軍は高度の警戒状態をずっと保っている」と発表した。
人民網が伝えた。
この発言は、
「日本は中国海軍による西太平洋での訓練を非難しているが、
日本の戦闘機や偵察機も東シナ海の防空識別区域内を頻繁に偵察している。
中国は日本側のこうした活動を把握しているのか。
具体的な状況について紹介してほしい」
との記者からの質問に回答したもの。
耿報道官は、
「中国の軍隊は高度の警戒状態を一貫して保っており、国家の領土と主権、領空の安全を防衛する職責を有効に果たしている」
と説明した。
』
日本にとっては、絶好の戦闘機訓練だろう。
こういうことは平和時にはめったにあることではない。
トップガンの訓練には最適の状況になりつつあると言えるのではないか。
『
JB Press 2013.09.30(月)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38774
中国の無人偵察機を「撃墜」してはいけない尖閣上空に無人機を飛ばす中国の狙いとは
日中の神経戦が続く沖縄県尖閣諸島海域の上空で、中国が無人機での領空接近を試みた。
国有化から1周年となる9月11日を間近に控えた9月9日、日本の防空識別圏に進入してきた国籍不明機に那覇基地から航空自衛隊の戦闘機がスクランブル出動したところ、確認されたのは遠隔操作の無人機だった。
後日、中国国防部が、その無人機が軍に属するということを確認した。
日本の防衛省は、中国の無人機が確認されたのは今回が初めてとしているが、中国は以前から尖閣諸島上空に無人機を飛ばし、写真撮影等の情報収集をしていたと言われていた。
今回、それが確認されたことになる。
中国が尖閣上空に無人機を飛ばした狙いはどこにあるのか、またその戦略的インプリケーションは何かを探ってみることにする。
■無人機の導入が遅れている自衛隊
意外と知られていないが、中国は無人機(UAVまたはDrone)開発において1950年代以来の長い歴史を持つ。
しかし、戦術的、戦略的に現在これをどう運用しようとしているのかについての情報は乏しい。
開発の長い歴史にもかかわらず、例えば2009年の建国60周年を祝う軍事パレードに出てきた無人機は、大型のラジコン飛行機の域を出るものではなかった。
しかし、軍事戦略において「情報化条件下の局地戦争を戦って勝利する」という目標を掲げたのは胡錦濤時代であり、軍事パレードで旧式な無人機を展示する一方で、米国の墜落した無人機を入手するなど、西側とりわけ米国の先進的な無人機をモデルに熱心な開発が進められてきた。
翻ってわが国はどうかと言えば、無人機の開発は確かにやってきた。
しかし、2011年3月11日の東日本大震災で情報収集に大活躍したのは米軍の無人偵察機「グローバルホーク」であり、2007年から陸上自衛隊に装備されていた「FFRS」と呼ばれる無人ヘリが投入されることはなかった。
端的に言えば、投入できるだけの信頼性すら確立していないオモチャに過ぎなかったわけだ。
しかもこのFFRSは作戦行動半径が小さく、尖閣諸島の上空に長時間滞空し情報収集に当たるといったミッションはこなせない。
遠隔地の島嶼防衛という事態がまったく想定されていなかったことが分かる。
2013年7月26日、防衛省が公表した「防衛力の在り方検討に関する中間報告」で、
「警戒監視能力の強化」の部分において
「我が国領海・領空から比較的離れた地域での情報収集や事態が緊迫した際の空中での常時継続的な警戒監視等の点において、
現有の装備品の能力が十分ではないことから、
搭乗員に対する危険や負担を局限しつつ、
広域における常時継続的な警戒監視態勢の強化に資する高高度滞空型無人機の導入等についても検討する」
ことが謳われた。
これは、まさに自衛隊における無人機の作戦構想を一変させ、これまでの反省に基づいて提示されたものと受け止めることができる。
具体的には、米国から偵察・情報収集用のグローバルホークを数機導入することになろう。
■飛来した「BZK-005」は戦略用無人偵察機
中国人民解放軍の無人機開発や運用については、米国からいくつかのリポートが出ている。
いずれもかなり推定や推測を伴うものだが、無人機運用のノウハウを十分に蓄積している米国の評価であり、それなりに説得力のある内容と言えるだろう。
中国は2011年の段階で280機以上の無人機を運用しており、その機数はさらに増加していることは間違いない。
解放軍の各軍種がそれぞれ運用にあたっているが、陸・海・空軍の運用する無人機は戦術用であり、低空で航続距離も短いとされる。
中~高高度で長時間滞空し情報収集・警戒監視・偵察(ISR)に当たるのは、中央軍事委員会直属の総参謀部第2部(情報部)であるとされ、同様の無人機は第2砲兵部隊も運用し、弾道ミサイルや巡航ミサイルの終末誘導の役割も担うとされる。
尖閣諸島海域に現れた中国の無人機は、その映像情報から「BZK-005」無人偵察機と推定されている。
すなわち、総参謀部第2部の指揮下にある無人機部隊の所属する機体である。
このBZK-005は、2004年の珠海航空ショーで映像が紹介されたのが最初だとされ、おそらく解放軍が運用する最新鋭の無人偵察機の1つと考えてよいだろう。
無人機のカテゴリーは、その運用作戦半径から大雑把に「局地戦用」「戦術用」「戦略用」に分けることができるが、BZK-005は戦略用に分類できる。
戦略用の無人機は、地上からの遠隔操作の範囲を超えて運用するため、中国が運用する「北斗」など測位衛星の情報にとどまらず、偵察衛星などの情報も取り入れて運用することになる。
BZK-005無人偵察機の性能は、巡航速度が時速150~180キロメートル、巡航高度5000~7000メートル、航続距離4000キロメートル、巡航飛行(滞空)時間40時間とされ、その性能は米国が運用する攻撃型無人機プレデターに匹敵するという評価もある。
しかし、プレデターは対テロ作戦などで運用の実績を重ねている攻撃型無人機であり、本来比較すべきは戦略偵察の任務を担っているグローバルホークであろう。
グローバルホークの性能は、巡航速度575キロメートル、最大高度18000メートル、航続距離14000キロメートル、巡航飛行時間28時間であり、BZK-005とは相当な開きがある。
■無人機を送り込んできた中国の狙い
いずれにせよ、中国が無人機開発に相当な力を入れていることは明らかであり、無人機の開発・運用でトップを走る米国との差を着実に詰めている。
その自信の裏付けがあればこそ、尖閣諸島海域に無人機を送り込んできたと言える。
その狙いは、
①.第1に無人機の技術・運用において対日優位を示すことであり、そのインパクトは非常に大きなものがあったと言える。
自衛隊に限らず、米国をはじめとする西側の軍隊は、
パイロットのプライドが無人機の導入を阻害してきた現実がある。
無人機によるISR任務の重要さを中国が日本に示してくれたと言っても過言ではない。
②.第2に、中国本土から数百キロ離れた海上に出現したことから、米国に対し中国が採る接近阻止・領域拒否(A2AD)戦略において無人機がミサイルの誘導など戦力として機能することを示す。
とりわけ目標が艦船など移動するものである場合、弾道ミサイル、巡航ミサイルのいずれも、長射程であるならばリアルタイムで目標の位置を送信し軌道修正しなければならない。
無人機はその役割を担うことになる。
しかし、中国がその能力を明かしたからには、今後は米国の警戒の強化を覚悟しなければならない。
③.第3に、無人機のステルス性能を実証することと合わせ、日本のレーダー探知能力を確認することである。
BZK-005は、ステルス形状の無人機であるが、9月9日のフライトは日本のレーダーに補足され、航空自衛隊のスクランブルを受けることとなった。
これはBZK-005のステルス性能が十分ではなかったとも言えるが、これまでレーダーに補足されなかったフライトがあったのか、それともなかったのかは分からない。
■「撃墜」してしまえという声もあるが・・・
中国の無人機が日本の領空を侵犯した場合の対応だが、人的損害のない無人機であれば、尖閣諸島上空を旋回するなど、戦闘機等では実行し得ない挑発行動を取りうる。通
信や威嚇などの手段が取れないだけに、いっそ「撃墜」してしまえ、といった意見もあろう。
確かに、先に人命の犠牲を出した方が反撃の大義名分を得られるというならば、無人機撃墜で中国に報復反撃の大義名分を与えることにはならない。
かつて、米国は有人のU-2高高度偵察機で旧ソ連や中国上空を偵察監視していた。場合によっては、ミサイル攻撃で撃ち落とされることもあった。
しかし、それを理由に米国が武力を行使することはなかった。
しかし、中国は米国のような対応は取れそうもない。
中国外交部は日本が中国の無人機を撃墜した場合、
「日本が撃墜するなら、戦争を挑発することになる」
と反応した。
尖閣諸島上空への無人機投入は日本に対する挑発ではないのか、と言ったところで中国は聞く耳を持たないだろう。
中国はひたすら、「先に手を出したのは日本だ」という状況証拠がほしいように思える。
こうした行動が、中国の好戦性を世界に晒すことになっているという自覚がないのだろう。
日本は中国の挑発に乗るべきではない。
阿部 純一 Junichi Abe
霞山会 理事、研究主幹。1952年埼玉県生まれ。上智大学外国語学部卒、同大学院国際関係論専攻博士前期課程修了。シカゴ大学、北京大学留学を経て、2012年4月から現職。専門は中国軍事・外交、東アジア安全保障。著書に『中国軍の本当の実力』(ビジネス社)『中国と東アジアの安全保障』(明徳出版)など。
』
撃墜なんてそんあもったいないことはしないほうがいい。
これはいろいろと利用価値がある。
ムザムザ壊してはなんにもならない。
「撃墜」するなんていうのは、政府の外交セリフであって、内心は自衛隊もほくそえんでいるはずである。
「捕獲したい!」って。
捕獲できれば、利用価値は無限とまではいかないけれど、これは宝の山でもある。