2013年10月3日木曜日

中国:習近平派の汚職は汚職にあらず、合理合法な利益であり、正当である

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サーチナニュース 2013/10/03(木) 11:14
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1003&f=politics_1003_001.shtml

人民日報「指導者幹部の合理合法な利益は私利私欲にあらず」


● 中国共産党機関紙の人民日報は2日付で、「指導者幹部の合理合法な利益は認め、保障せねばならない」との主張を含む論説を発表した。(写真は「CNSPHOTO」提供)

  論説はまず、習近平総書記(国家主席)が河北省の共産党委員会チームの会議に出席した際に
 「党人気質の強弱を評価する根本的な物差しは『公』かどうかだ
と説いたと紹介。

  「公」と「私」の区別については、故毛沢東主席の自分に課していたという方針を紹介。
 「家族を愛する。しかし私情にとらわれることはしない」、
 「旧交は大切にする。しかし旧友のために利益を図ることはしない」、
 「家族を救う。ただし公的立場を家族を救うために利用しない」
の3方針という。

  トウ小平氏による
 「共産党員である以上、官の立場をあきらめるか、私心雑念をあきらめるか、それ以外の選択はないとあきらめよ」
とのことばも紹介。

  地位の高い人物に対する見方としては
 「もちろん、指導者幹部の合理合法な利益は認め、保障せねばならない。
 私利私欲とは異なる概念であり、混同してはならない」
と主張主張した。

  問題になるのは
 「個人の利益を追い求め、個人の利益を過度に重視する場合。
 はなはだしきは、個人の利益を共産党や人民の利益の上に置く場合」
と論じた。

  論説は、習近平総書記(国家主席)が強調していることは
 「党の幹部として、全身全霊をこめて人民のために奉仕せねばならない。
 誠心誠意、党と人民のための仕事に奮闘せねばならない」、
 「公を大きく、私をなきものにせよ。公私をわけよ。
 公が先、私が後だ。
 公が大切で私を忘れよ。こ
 れは世界観、人生観、価値観の元スイッチの問題だ」
と説いた。

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◆解説◆

  習近平政権は2012年秋に発足して以来、腐敗撲滅や“滅私奉公”の強調など、精神面における指導を強めている。
 不正行為を理由に高級幹部が地位を追われるケースも相次いでいる。

  しかし共産党上層部はその反面で、
 不正発覚の発表が相次ぐことなどで、「高級幹部にはロクな奴がいない」と、
 一般大衆の党に対する信頼そのものがさらに低下することを懸念しはじめた可能性がある。

  上記論説では、「指導者幹部の合理合法な利益は認め、保障せねばならない」前後の部分だけが、異質な感じだ。

  同論説は人民日報が掲載した直後から、多くのメディアが転載する形で紹介した。
 人民日報における見出しは「“公と私”、この尺度を見比べる」だが、
 中国新聞社が「人民日報:指導者幹部の合理合法な利益は私利私欲にあらず
の見出しで発表。
 多くのメディアは人民日報の論説が「指導者幹部の合理合法な利益」に言及したことに注目した。


 「習近平一派の汚職は合理合法な利益であり、正当にして私利私欲にあらず
ということである。
 ということは
 「習近平一派以外の汚職は、紛れもない汚職である
ということになってしまう。
 まあ、なんと都合のいい解釈。
 これなら、
 「黒いネコも、白いネコ」になれる。
 黒猫も白猫もネコには変わりないが。

 「党人気質の強弱を評価する根本的な物差しは『公』かどうかだ
とは、いわゆる「愛国無罪」と同じ論法である。


サーチナニュース  2013/10/04(金) 12:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1004&f=politics_1004_003.shtml

中国各地で「習近平講話」の学習会…思想引き締め強化

  中国各地の共産党組織で、習近平総書記(国家主席)が9月23日から25日に河北省の「民主生活会」に出席した際の「講話」がについての学習会開催が本格化している。
 各省のトップなどを対象にした「学習会」もある。
 習近平体制は思想の引き締めを強化させつつあると言ってよい。

  「民主生活会」は中華人民共和国の発足初期から行われている、党員が参加する一種の「反省会」だ。

  中国共産党は党規約に
「党員は党組織に服従。少数は多数に服従、下級組織は上級組織に服従」、
「党の上級組織は、常に下級組織と党員大衆の意見に耳を傾け、彼らの提出した問題を遅滞なく解決しなければならない」
などの内容の「民主集中制」の堅持を盛り込んでいる。

  「民主生活会」は、党員の思想や行動に民主集中制を徹底するために行われる会合で、他者への批判と自己批判を通じて、問題点を是正していくことが基本だ。

  習総書記は23日から25日までのうち実質2日間をかけ、河北省の共産党首脳である同省常務委員会の民主生活会に出席して、講話を行った。

  同講話は「公と私の分離」、「公の優先」などを強調するもので、党員として人民のために徹底的に奉仕することを求めた。

  その後、中国各地で、習総書記の講和を学習する動きが始まった。
 省の共産党トップなども参加する「夜間学習会」も開催されているという。

  共産党中央の各部門、中央政府機関、国有企業、大学も組織内の共産党支部などが学習会を開催されている。
 また、民主生活会の形式の会議や、民主生活会の実施を目指す動きも本格化している。

  一連の流れは、習政権の思想引き締めの一環と考えてよい。

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◆解説◆

  民主集中制は民主制と中央集権制を折衷した制度だ。
  共産主義政党の多くが民主集中制を党規約に盛り込んでいるが、個別の党や次期によって、ニュアンスには違いがある。

  ソビエト共産党の場合には次第に「民主制」の色合いが弱くなり、「中央集権制」の側面が強くなった。

  中国共産党の「民主集中制」も、「中央集権制」の側面が強い。
 また、「いかなる形の個人崇拝も禁止する」と同時に「すべての指導者の威信を守らねばならない」という文章も、党規約に盛り込まれている。
 過去に発生した「毛沢東崇拝」のような事態は避けねばならないが、「現指導者の威信」も必要という、「システムよりも個人の力量に頼る」側面が強い、中国社会の特色が反映されているとみなすことができる。

  日本共産党も民主集中制を組織の原則としているが、党規約には「党の意思決定は、民主的な議論をつくし、最終的には多数決で決める」、「意見がちがうことによって、組織的な排除をおこなってはならない」などと、「民主の重視」を明言する文章が盛り込まれている。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月11日 14時9分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77802&type=0

政府高官の汚職を告発した記者、名誉棄損罪で逮捕
=ネットユーザーからは非難続出―中国


●10日、中国政府高官の汚職をネット上で実名告発し、「ネット上でデマを拡散させた」として拘留されていた記者が、名誉棄損罪で正式に逮捕された。資料写真。

 2013年10月10日、中国政府高官の汚職をネット上で実名告発し、「ネット上でデマを拡散させた」として拘留されていた記者が、名誉棄損罪で正式に逮捕された。
 英BBC中国語サイトが伝えた。

 逮捕されたのは、広東省の新聞・新快報の劉虎(リウ・ホー)記者。
 劉記者は7月29日、国家工商行政管理総局の馬正其(マー・ジョンチー)副局長が国有資産を横領するなどの汚職を行っていたとして、自身のミニブログに書き込んで告発。
 8月23日に重慶市の自宅から北京市公安局に連行され、身柄を拘束されて取り調べを受けている。

 この事件の経過について、ネットユーザーからは数多くの不満が寄せられている。

●.「告発者が捕まったのに、告発された方はどうなっているの?
 本当のことを言ったらこういう末路をたどるのか?」
●.「もし劉記者が名誉棄損罪に該当するとしても、“社会秩序や国家の利益に深刻な危害をもたらす”ほどのことではない」
●.「この罪名で処理するのであれば、なぜ馬副局長自身が訴えないの?」
●.「適当な罪名が見つからなかったから、ありもしない罪を着せるしかなかったのだ」
●.「ミニブログ上で役人の汚職を明らかにしただけなのに、言いがかりをつけて事を面倒にして逮捕したのは、保釈したら社会的危険性があると考えたからだろう。
 こんな処理の仕方は愚かだとしか言いようがない」



(2013年10月17日18時21分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20131017-OYT1T00820.htm

南京市長「重大な規律違反」、3億円超の汚職か

 中国国営新華社通信(電子版)は17日、江蘇省南京市の季建業市長が重大な規律違反の疑いで、共産党中央規律検査委員会の調査を受けていると伝えた。
 党機関紙・人民日報のニュースサイトは、季氏が江蘇省揚州市のトップや南京市の市長代理などの在任中に大規模な建設事業を主導したことを挙げ、汚職額が2000万元(約3億2000万円)に及ぶ可能性を指摘した。

 南京市長は習近平派ではなかったようだ。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月18日 8時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78025&type=0

またか…地方都市トップが汚職で連行、今度は南京市=腐敗官僚狩り続く―中国

 17日、中国国営メディア・新華社通信(電子版)は、江蘇省南京市の季建業市長が重大な規律違反の疑いで、当局の調査を受けていると伝えた。
 季氏は金銭に絡む不正で調査されているという。
 2013年10月17日、中国国営・新華社通信(電子版)は、江蘇省南京市の季建業(ジー・ジエンイエ)市長が重大な規律違反の疑いで、汚職や党員の腐敗を取り締まる共産党中央規律検査委員会の調査を受けていると伝えた。
 季氏は金銭に絡む不正で調査されているという。

 中国では、習近平(シー・ジンピン)指導部の発足以来、汚職や腐敗官僚を取り締まる大規模な「トラ狩り」が進められている。
 そんな中、元重慶市トップ・薄熙来(ボー・シーライ)氏の汚職事件に続き、再び地方都市のトップが失脚することになりそうだ。

 季氏は江蘇省揚州市書記を務めていた当時から、大規模な都市建設事業を進めており、特定の建設会社との癒着がかねてより疑われていた。

 南京市の副市長になると、季氏は道路・インフラ整備などの工事を大量に推し進め、市の深刻な環境汚染を招いただけでなく、街路樹の梧桐(アオギリ)の伐採では、市民による大規模な抗議活動も発生した。
 加えて、ホテルのスイートルームで仕事をしているとの指摘を受けるなど、季氏の4年の在任期間で、市民の抗議の声が途絶えることはなかった。

 南京市地元メディアの関係者によると、季氏の汚職額は2000万元(約3億2000万円)以上だという。
 季氏の汚職が発覚したのは、江蘇省の内装関係大手上場企業・金螳螂の社長が政府上層部の汚職に関与しているとの疑いで、連行されたことに関係しているようだ。
 揚州市書記時代、季氏は金螳螂に発注などで便宜を図り、揚州市の地元業者の不満を買っていた。市内のホテル・病院・分譲マンションの内装はほぼ金螳螂が請け負っていたという。
 金螳螂の社長は季氏とは親しい間柄で、南京市と揚州市の多くの工事に絡んでいるだけでなく、国有企業の下請けを引き受けることも多く、常に数億単位のお金が動いていた。

季氏は16日午前に当局に連行され、北京市で取り調べを受けている。

季建業:1957年1月、江蘇省出身。江蘇省崑山市委員会書記、揚州市市長・市委員会書記などを経て、2010年1月21日に南京市市長に就任。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月19日 17時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78061&type=0

<中華ボイス>中国の官僚は凶暴なトラ!
体制が変わらない限り汚職は続く
―南京市民

 2013年10月17日、新華社通信によると、江蘇省南京市の季建業(ジー・ジエンイエ)市長は金銭に絡む不正の疑いで、共産党中央規律検査委員会の調査を受けている。
 南京市地元メディアの関係者によると、季氏の汚職額は2000万元(約3億2000万円)以上だという。

 季氏について南京市民は、
 「南京の市長、季建業が失脚するかもしれないとのニュースに、多くの人が歓喜の声を上げている。
 しかし、うれしいことなど1つもないはずだ。
 中国政府の体制が変わらない限り、季建業が失脚しても、また第2の季建業が現れる。
 それなら今の季建業が失脚しない方がマシだ。
 なぜなら、満腹のトラより飢えたトラの方が凶暴だからだ」
と発言した。







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