2013年10月25日金曜日

「Beautiful China(美しい中国)」はどこへいったのか:観光業の失速

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●22日、連日の汚染スモッグ報道で中国の観光業が失速している。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月25日 5時36分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78245&type=0

失速する中国の観光業、連日の汚染スモッグ報道で―米メディア

2013年10月22日、AP通信は
 「『美しい中国』観光の発展、スモッグのなかで失速中」
と題した記事を掲載した。23日付で環球時報が伝えた。

 中国の汚染スモッグは連日世界の注目を集めている。
 中国は無制限の工業化を実現するために、自国の環境と国民の健康を犠牲にした。
 海外の大都市の地下鉄や周遊バスなどで展開されている中国観光のキャンペーンは、現地の人々の失笑を買っている。

 中国の観光業は国内の急速な経済成長と国際的地位の向上の影響を受けてきたが、世界的な潮流に追いついてはいない。
 そこで中国が打ち出したのが「Beautiful China(美しい中国)」キャンペーンだ。
 北京をベースに活躍する観光マーケティングの専門家、アラステア・モリソン氏は
 「美を鑑賞する方法はいろいろある。
 だが、現在のように深刻な大気汚染が連日報道されている状況では、
 中国が100%美しいなどと信じる人はいない」
と話す。

 2011年の中国の旅行・観光生産額は6440億ドル(約63兆円)で、GDP(国内総生産)の9%を占めた。
 しかし、これは主に11億人の国内観光客によるものだ。
 中国はフランス、米国に次いで世界3位の観光目的地になっているが、中国を訪れる外国人観光客の増加率は世界平均水準に達していない。
 世界観光機関の統計によると、2008年から2012年までの1泊以上滞在した観光客の増加率は平均で2.8%だったが、中国は2.1%だった。

 「中国は広大な国であり、この国を訪れたことのない外国人は多く、彼らは中国に関心を抱いている。
 ゆえに、中国の観光客増加率は平均よりも高くなければならない。
 そうでないということは、何か問題があるに違いない」
とモリソン氏は指摘する。
 諸外国がフェイスブックやツイッターを駆使して観光宣伝を行っているのに対し、中国は依然として展示会や雑誌広告、「観光年」といった冗漫なキャンペーンを展開していると批判する声もある。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月3日 19時51分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78623&type=0

大気汚染で外国人観光客が激減、日本人は半分以下に―中国


●10月31日、米紙ウォールストリートジャーナル・アジア版は、北京市を訪れた外国人旅客数が激減したと報じた。大気汚染の影響と見られる。中国全体でも上半期の外国人旅客数は前年同期比マイナス4.2%を記録した。写真は11月2日の北京。

 2013年10月31日、米紙ウォールストリートジャーナル・アジア版は、北京市を訪れた外国人旅客数が激減したと報じた。
 大気汚染の影響と見られる。
 11月1日、参考消息網が伝えた。

 13年1~9月、北京市を訪問した外国人旅客数は前年同期比14.3%の減少となった。
 このままのペースで推移した場合、08年以来となる前年比マイナスを記録する。

 減少の大きな要因となっているのは大気汚染だ。
 中国国外でも大々的に報じられたことがネックとなった。
 万里の長城など観光地にはいまだ多くの外国人旅客がいるが、スモッグに覆われていることもたびたび。
 また市内の深刻な渋滞も批判の的だ。

 外国人旅客が減少したのは北京市だけではない。
 13年上半期、中国全体では前年同期比マイナス4.2%の減少となった。
 特に日本人旅客は前年比54.5%減を記録している。

 ただし国内の旅行需要は旺盛で、外国人旅客の減少を補ってあまりある成長を見せている。
 中国旅行業界の売り上げは13年上半期10.7%増を記録した。





【トラブルメーカーから友なき怪獣へ】



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